活動日誌から

参院選千葉選挙区公開討論会
(全候補者の発言 要旨)07.06.30

・07年6月30日(土)・浦安市WAVE101大ホール
・ 参加者約100人
・ 主催 浦安で公開討論会を開催する会
(各候補の発言 要旨報告 敬称略)

【自己紹介】
●石井…昭和32年茂原市生まれ、昭和60年に長生郡より29歳で県議初当選、20年やってきた。
●長浜…平成5年に初当選。浦安に住んでいた。非自民連立のとき、平成4年の参院選のとき、所属していた日本新党が4議席を獲得した。2大政党の実現と政界再編をめざす。日本は政権交代やクーデターのない不思議な先進国。
●加賀谷…昭和18年生まれ、北海道苫小牧から昭和37年に千葉に就職。労働組合を経て昭和62年県議当選、20年。スタートが民社党、3%政党。政権交代の先頭として。
●青木…千倉町で生まれ1971年家庭科教師。安倍政権は国民の大切な命を守ることをしていない。教育もゆとりがない。雇用格差が原因。改革よりゆとり。黙っていられない。
●浅野…土木技師として。アクアラインの関係など大型公共事業税金の無駄遣い。奨学金とアルバイトで木更津高専を卒業したので「経済力の差で進路が左右されるのはおかしい」と実感している。格差と貧困を広げる自民党政治の転換を。住民税の増税、昨年の4倍になった人も。この状況を変えるのには財界・大企業から一銭ももらっていない。憲法9条を守るには戦争反対を貫いてきた日本共産党の出番。

●白須賀…昭和50年生まれ、歯科医師。医療のプロ。医療、教育現場の思いをぶつけたい。女性医師の再復帰を。ムダを排除。国民皆保険制度を維持する。
医療の現場にいる私たちしかできないこと。

【くらし】
●青木…若者の不安定雇用が他の分野まで影響を与えている、大至急法整備を。そこから少子化も改善。社民党は「暮らしが一番」。不安を取り除く。
●加賀谷…以前は、ワーキングプアや非正規雇用という言葉はなかった。千葉の最低賃金は687円。これでは年収は200万に満たない。民主は1000円程度に引き上げるよう求めている。非正規も今3割いるが、派遣の正社員化も求めている。同一労働同一賃金を。
◆浅野…年金問題は至急課題。全ての記録の通知を。社会保険庁の解体は国の責任を放棄するもの。国庫負担を引き上げて充実した年金制度を。
●石井…千葉は国の縮図。医師は偏在化している。補完、バランスをとることが大事。住民税増税は理解してもらえなかった。だからこそしっかり改革したい。地方の声を国会へ。
●白須賀…人口は力。社会がいかに子育てを応援するか。日本の出生率は0・75%。このなかで、現役世代が年配を支えるのが年金。社会保険庁をしっかり解体し、つくり直さなければいけない。
●長浜…この選挙で民主が政権をとっても、どの党がとっても年金に取り組まねばならない。97年に年金番号の統一がされてから10年、国民に行政情報が知らされていないのが問題。

【雇用、若者、少子化】
◆浅野…二人に一人が非正規。働いても働いても貧困。これは自然現象ではない。財界のもうけ主義と、政治のせい。人偽的なものだ。労働法制を改悪してきた。産業再生法で、リストラするたびに税金を負けてやる。これらをただして、サービス残業をやめれば百六十万人、有給休暇の取得で三百万人、新たな雇用が確保できる。
●石井…たしかに国の損失がある。私は11人きょうだいの末っ子。家族、助け合い、長幼の序、家庭でのしつけ、無償の愛が大事。欧米風のプライバシーで部屋にこもってゲームばかり。環境整備が必要。
●白須賀…がんばっても這い上がれない人を引き上げるのが政治の役目。
●長浜…子どもを生むというのは極めてセンシティブな問題。経済的理由も大きい。高校の教育費は無料にすべき。年金のポータビリティを。法的には育児・就業支援を。
●加賀谷…選択の自由もあるが、非正規は問題。労働分配率が下がっている。終身雇用はよかった。あえて壊すのはいかがなものか。公務員の天下りもだめ。雇用が守られなければ。
●青木…正規雇用の労働者も長時間過密労働で大変。北海道のお肉の会社でも解雇が問題になっている。民間でも公務員でもしてはならない。安心して働けるようにすべき。

【財政と負担増】
●司会…浅野が言ったように税金が上がっている。
●白須賀…医療は最後のセーフティネット。保険証一枚あれば全国どこでも医療が受けられる。こうした国は日本以外ない。医療は税金と保険料でまかなっている。アメリカのような自己責任型社会か、支え合いの社会か、どちらを選ぶのか、情報提供が大事。
●長浜…私の二回目の選挙の際、増税を訴えた。国民福祉税として7%。やはり落選した。一方で国は国債を大量に発行している。今650兆円くらい。いろいろ合わせると1000兆円。財源は打ち出の小槌ではない。どう本音で話をするか。
●石井…長浜と同様の意見だ。医療、福祉、介護は耳ざわりがいい。財源はどうする?医師、看護師不足もある。政治の責任だけでなく国民一人一人がどう認識を持って国づくりを真剣に考えるか。
◆浅野…これだけ財力がある国で、医療、介護難民が起こる。財政難と言って切り捨て、免罪符にしている。福祉はよくなるどころか自己責任の名のもとに改悪されている。法人税を元に戻せば4兆円。「国民皆保険制度の維持」言うが、この制度を揺るがしている。保険証の差し押さえなど100数10万人だ。国の責任だ。
●青木…一般財源に特別会計の財源を使え。無駄な軍事費やめて国民の福祉・くらしに。
●加賀谷…地方は国からの交付金を減らされて疲弊している。地方財政にとりくみたい。

【憲法】
●青木…変えなければいけない条文はない。世界の人が求めているもの。なぜ変えなければならないのだ。アメリカと一緒に戦争の援助をしたいため。
●石井…立党50年。憲法草案を出している。現憲法の国民主権、基本的人権、平和主義の三原則は守る。憲法は平和と反映をもたらしてきた。しかし、時代の変化、価値観に対応するものにすべき。
●白須賀…九条は手を加えたほうがいい。日本だけが集団的自衛権がない。持つのが急務だ。軍国主義というが、九条が変わっただけで他国に侵略したりしたい人などいない。信じている。しかし、自国は自分で守るべき。
●加賀谷…街頭でよく有権者から聞かれる。憲法どうするのかと。しかし九条だけが憲法ではない。トータルでみて、絶対にいじってはいけない、ということはなく、見直しは必要。三原則は維持する。九条一項も維持する。しかしすべていじってはいけないとは思っていない。六十年経ったのだから、逐条的にすべて見直し、いいものを取り入れていく。
●石井…安全保障、国際貢献、防衛の議論はすべき。
◆浅野…憲法を変えようという論議の出発点はアメリカ。アーミテージが「九条は日米同盟の障害」と言った。安倍首相自身も、「自衛隊を自衛軍として明記し米国と肩を並べて武力行使したい」と言っている。憲法は多くの戦争の犠牲、侵略戦争の反省のうえにたってつくられたもの。イラク戦争をみても武力行使では解決しない。九条改憲は、世界世論への挑戦だ。安倍内閣の性格として、戦前への回帰を進めている。自衛隊による国民監視活動もある。許せない。
●長浜…自民党は党是が改憲、共産、社民は「変えない」で、ブレない。私は両方から叱られる。九条に特化するより、国民生活をどうするか、国民のなかにおける必然性を考えるべき。
●浅野…安倍内閣は、集団的自衛権を行使を検討しているが、アフガンへの侵略行為への参加を見ても、イラク派兵延長をみても自衛権の名に値しない。
●白須賀…ブレてはいけないものは防衛と外交。強く提言したい。今いつどこでテロが起こるかわからない。仲間が殺されないと何もできないのではだめ。憲法をつくりかえない限り、自衛隊に入ってくれる人はいなくなる。
●青木…今集団的自衛権=武器を持って外国に行くことをいうのは、戦後築いてきた平和外交への信頼を崩す。

【集団的自衛権について】
●司会…自衛の問題は、自民と共産・社民が真っ向対決だが。民主は憲法一般でそこの議論に立ち入っていない。集団的自衛権について。
●白須賀…北朝鮮からアメリカにミサイルを打ち込まれるときに、何もできないのでは同盟国ではない。
●加賀谷…自衛権はどの国にもある。しかし集団的自衛権ということで拡大解釈で海外派兵は反対。
●長浜…民主は草案まではつくっていないが、個人としては集団的自衛権は所持する。現憲法では行使できない。違和感、危険性を感じる。抑制的に使用される自衛権を、政権の意図的な解釈で暴発を招くより、むしろ個人的には書き込んだほうがいい。
●司会…憲法は参院選の争点になるか?
●石井…自衛隊を軍隊として認めるか、集団的自衛権の行使を認めるか、明記するか。参院選の争点だ。
●青木…国民投票法案ができてしまった。今度の選挙で選ばれる人が国会で議論をするのだから、憲法を守る立場からも争点の一つだ。
◆浅野…憲法を守るのか、日米同盟を重視するのかが問われている。安倍首相は憲法改正、武力行使を初めて明言した首相だ。参院選でも取り組む。憲法の持つ全ての宝をないがしろにできない。
●加賀谷…争点かというと、なるかもしれないが、避けているかもしれない。強行採決ではなく議論をすべきだ。
●白須賀…憲法が争点のすべてとなるわけではない。それは短絡的。
●長浜…どうですかねえ。原則的に争点設定は与党がやるものだから。国民がどう認知するかにもよる。郵政民営化選挙のあと、実際には何がやられたかというと、国民投票法、教育基本法改正がやられた。争点として避ける必要はないが、年金状況のなかで国民がどう感じるかだ。

【自民党の2人退場】

【教育】

●司会…今の子どもは幸せか。
●教育の現場にいて、価値観が固定化しているなかで大人も子どももかわいそう。
●加賀谷…もっと自由に遊べる環境を。
◆浅野…幸せかどうかは、子どもが置かれている環境を考えることが大事。いじめや凶悪犯罪も多数。日本の教育は、国連からも競争をあおる教育制度に勧告が出されても改善しない。少人数学級に教育予算をつけるべき。ゆとりが大事。国の制度として少人数学級をすすめるべき。
●長浜…今日、一番難しい質問。わからない。いじめが社会現象としてあることは不幸。
●青木…「キレル」のは余裕のないところから。「ゆとり教育」はできる条件が整備されないなかでうまくいかなかった。
●加賀谷…現場は努力している。教師もきびしい状況におかれている。教師のしっかりした養成を。目の届く教育、地域と一体になった教育も必要。
●長浜…教育基本法、国家統制の色彩がでているのは危険。教育の多様性、内心の自由を。地域が参加できる教育を。
◆浅野…教育統制、教育への国家の介入問題が一番の問題。安倍政権の中枢に、安倍をはじめ侵略戦争賛美の人達がいる。戦前回帰のながれ。自民だけでなく民主のなかにもいる。
●浅野…ゆとり、学力は相反するものではなく、学ぶ喜びを保障することが学力も生む。子どもたちの意見を聞くということが大事。
●長浜…みんなが同じ価値観にとらわれない自由な社会が大事。
●加賀谷…国家統制されない教育で多様な生き方を。
●青木…教師が忙しすぎたのが「ゆとり教育」失敗の要因。
●浅野…子どもたちが夢を実現できないこと苦しい思いをしている現状をを多様な生き方を尊重するという名の下でなおざりにはできない。

●司会…格差固定化あるが。
●加賀谷…教育のなかでも技能職が軽んじられている。
●青木…高校にも実業科を。
◆浅野…教育は自己責任ではなく、政治の責任。今、大学の授業料は、国立大で初年度80万円、私立大で130万円。これも国連から勧告を受けるほどの高額。奨学金を受けても、卒業時には学生は返済の借金を抱えて卒業していく。有利子奨学金では大変すぎる。学生の実態に目を向けた政治が必要。
●長浜…たしかに教育予算は3%。OECDのなかでは低い。減らすところがほかにあるでしょ、という議論は大事。

【会場質問、参議院は衆議院のコピーになってしまっているが】
●加賀谷…コピー化している。参議院のあるべき姿を。
●浅野…参議院が暴走をくいとめる役割を。
●青木…参議院の独自の審議を。システムづくり。
●長浜…私は一院制論者です。自民や民主など超党派でつくる一院制議連に入っている。二院制がいいとう声は四割に満たない。衆参を廃止して日本国議会をつくるべき。

【京都議定書】
● 長浜…実現を。排出権取引市場をつくる。環境税の導入を。ただし民主党のなかにも反対者はいる。
● 加賀谷…できるところから。山を守るうえでも、輸入材を制限して国産材木使っていかないと。
● 青木…実現を。戦争をやめさせること。環境の観点からも。
● 浅野…自己努力とともに、2酸化炭素を排出している8割をしめている企業の活動に規制を。企業任せにしない国の役割を果たさせる。

【会場質問、従軍慰安婦の広告問題について】
●青木…きちんとした謝罪を。
●長浜…歴史検証プログラムなどの継続的努力を。意見広告に賛同はしていない。
●加賀谷…選挙目当て。事実として検証をして謝罪することもやぶさかではない。
●浅野…「謝罪している」と口で言いながら実際に「謝罪」とはうらはらなことをしていることが問題だ。検証して反省と戦後補償を

【会場質問、若者に一言】
●加賀谷…稼がなくても食っていけるという意識、必死さがない。甘やかされて育ってきている。楽なほうへ逃げている感じ。
●青木…不安定雇用のなかでも、どうにかなるだろうという思いが心のなかに半分くらいあるのでは。若者に喝を入れたい。若者は主張していい。
◆浅野…あなたのせいじゃないといいたい。ネットカフェ難民、ワーキングプア、政治の責任。政治を変えることが必要。「私も頑張るから一緒にがんばりましょう」と言いたい。
●長浜…青木のいうことも浅野のいうこともそうだなあと思う。

【会場質問、児童ポルノに厳罰できないか】
●長浜…日本はそんな状況?わかりません。勉強させていただく。
●加賀谷…私もそんな状況とは知らなかった。規制は必要。
●青木…厳罰を。
◆浅野…厳重に処罰すべき。国連も指摘する後進国。ゲームや漫画、あらゆるものに児童ポルノが広がっている。しっかり規制し子どもを守るべき。

【メッセージは】
● 浅野…子どもは宝。子ども一人ひとりを大切にする社会を作りたい。子育て環境の整備に力を尽くしたい。
● 青木…子どもは宝。子どもにはしっかり主張しなさい。

【会場質問、テーマによっては全野党共闘はあるか】
●加賀谷…県議会でも経験してきたが難しい。
●長浜…私は態度ははっきりしている。二大政党論者だ。共闘はすべきだがありえない。
●青木…難しい。
◆浅野…与党の暴走がひどいことによる質問だと思う。日本共産党以外のすべての党が憲法違反の政党助成金をもらい、政治献金をもらっている。国民のほうを向いていない。今は難しい。

【最後に一言】
●長浜…選挙では選ぶ側の責任もある。
●加賀谷…民主の命運をかけた選挙。政権をとらない党はネズミを捕らない猫だ。
●青木…憲法の理念を世界に発信していきたい。
●浅野…生活の苦しさを変えていきたい。お金に清潔な党こそ。